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チャーチオルガンスタッフブログ
通奏低音
通奏低音という言葉を聞いたことがありますか?本来はバロック音楽で使われる伴奏形態のことを言うのですが、「通奏低音」という言葉のイメージが独り歩きして、本来の意味とは違った形で比喩として使われることが多いのです。「通奏低音のように響いてくる・・・」とか、「通奏低音のように鳴り続ける・・・」とか、何か低い音がブォーンと鳴っているような感じで捉えられているようですが、実際に意味することろは違います。
では具体的にどういうものかと言うと、音楽を楽譜に書き表す際に全ての音を音符として記載するのではなく、基本的には上段にはメロディーを書いて、下段には伴奏の最低音のみを記載し、そこにハーモニーとして欲しい音を数字(度数)で書き込み、演奏者はそれを見ながら即興で演奏するというものなのです。今のポピュラー音楽で使うコードネームの先祖みたいなものが通奏低音なのです。
では具体的にどういうものかと言うと、音楽を楽譜に書き表す際に全ての音を音符として記載するのではなく、基本的には上段にはメロディーを書いて、下段には伴奏の最低音のみを記載し、そこにハーモニーとして欲しい音を数字(度数)で書き込み、演奏者はそれを見ながら即興で演奏するというものなのです。今のポピュラー音楽で使うコードネームの先祖みたいなものが通奏低音なのです。
通奏低音はオルガンやチェンバロのような和音を出せる楽器が担当し、更に低音の単音楽器が加わることもあります。使われる音は毎回同じではなく、状況に応じて音の重ね方が変わったり、音数が変わったりします。コード進行に合わせ、更に他の楽器の旋律に呼応して即興するわけなので、ジャズの精神に近いものがあります。
正に演奏者のセンスが問われるのです。大事なことは決して出しゃばらず、しかし無いと寂しいという絶妙な役割を演じるのだとか。うーん、バロック音楽、深いですねえ。