カワイピアノ

チャーチオルガンスタッフブログ

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楽譜と違う?

CDでオルガン曲を聴くと、楽譜とは違う調で演奏されていることがあります。これは古くからあるオルガンを使って録音されたときに起こるもので、現在の標準ピッチであるA=440Hzに統一される前は、時代や地域によってバラバラなピッチが使われていたため、オルガンも現在の標準ピッチとは違う調律になっているものがあるのです。

このような古い時代の調律を、現在では便宜上下記のように分類することがあります。

バロックピッチ(現在より半音低い)
ヴェルサイユピッチ(現在より全音低い)
ヴェネチアンピッチ(現在より全音高い)


チャーチオルガンでは、これらのピッチをトランスポーズ機能を使って簡単に再現することができます。例えばバロックピッチはトランスポーズを-1に設定すればよいのです。

但し、バロック時代は全て今より半音低かったということではありません。バッハが演奏していたオルガンは現在の標準ピッチよりも高かったとも言われています。

たまにはいつもと違うピッチで演奏してみるのも面白そうですね。

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